SONY Xperia 10 IVは、2022年7月に発売されたソニーのミドルレンジスマホ。
日本向で根強い人気を誇るXperiaシリーズのなかでも比較的お手頃な1台であり、発売から2年以上が経過した現在もユーザーは多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、Xperia 10 IVは何年まで・いつまで使えるのか?今から購入するのはアリなのか?機種変更する場合のおすすめ機種は何なのか?などを解説します。
Xperia 10 IVユーザーは、ぜひ参考にしてみてください。
Xperia 10 IVはいつまで使える?
結論から述べると、2025年以降もXperia 10 IVは安全に使用できます。
ただし、2025年6月以降も使い続けるには多少のリスクが伴うので、もし現時点で動作がカクカクしたりバッテリー持ちが悪くなったりしているのなら早いうちに買い替えてしまうのがベスト。
判断基準は主に以下の3つのポイントです。それぞれ詳しく解説していきます。
- Xperia 10 IVのスペックと性能
- サポート状況
- Androidバージョン
Xperia 10 IVのスペックと性能
まずはXperia 10 IVのスペックについて。
項目 | スペック |
---|---|
SoC | Snapdragon 695 5G |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
パフォーマンスに直結する部分をまとめると上の表の通りです。
SoCのSnapdragon 695 5Gは、2021年10月に発表されたオクタコアのチップセットです。実はこのチップセット、2022年以降国内のミドルクラスのスマホがこぞって採用しており、OPPO Reno7 Aやその後継モデルであるReno9 Aにもそのまま採用されています。
そんなに人気なのであればさぞ高性能なのかと思われるかもしれませんが、ハッキリ言って性能は並。採用例が多い理由は
- 後継のチップセットであるSnapdragon 6 Gen 1の生産が追い付かなかった
- 価格が高かった
- 世界的に695 5Gの在庫が余っておりお得に入手できた
など、生産や流通に関係するものであり、消費者としてはなかなか新しいチップセットを採用したモデルが登場せずもどかしい思いをすることに。
発表から4年が経とうとしている今も第一線で活用するのは少々厳しく、実際Xperia 10 IVを使用していて動作のもたつきやゲームを快適にプレイできないと感じている方も多いのではないでしょうか。
動画視聴やSNSなど、用途を限定した使い方であればストレスも少ないので、サブ機としてであればまだ活躍は見込めそうです。
Xperia 10 IVを含む多くのXperiaシリーズには、「いたわり充電」というバッテリーへの負荷を軽減しながら充電する機能が搭載されています。
そのため、長く使っていてもバッテリーの劣化に関してはあまり気にならないかもしれません。
サポート状況
ソニーは、Xperiaシリーズのサポート期間をメーカーとしてハッキリと設定・名言していません。そのため、Xperia 10 IVをいつまでサポートして貰えるかはわからないのが実情です。
ただし、企業向けのAndroid Enterprise Recommendedに掲載されている情報を参考にすると、Xperia 10 IVは2025年6月までセキュリティ更新プログラムがアップデートされるようです。
逆に言うと、2025年6月以降にXperia 10 IVの面倒を見てもらえる保証はありません。
性能やソフトウェアバージョンに不満を抱え期限ギリギリまで使うよりは、早めにお得な機種に乗り換えてしまった方がスッキリと使えるのではないかと思います。
Xperia 10 IVのAndroidバージョン
Xperia 10 IVの最新のソフトウェアは、Android 14です。
世間では既にもう1世代先のAndroid 15を搭載するスマホも多くなってきているなか、Xperia 10 IVは今後のOSアップデートが見込めません。実際、ドコモが公開した「Android 15 へのバージョンアップ提供製品について」のリストにXperia 10 IVは入っていないのです。
このまま1年・2年と経過していくと、最新バージョンのAndroid向けに設計されている一部のアプリが使えなくなる可能性も否めません。
また、前述の通り2025年6月以降は定期的なセキュリティパッチの更新にも期待ができなくなってくるので、セキュリティ面にもやや不安が残ります。
Xperia 10 IVを今から購入するのはアリ?ナシ?
Xperia 10 IVを今から購入するのはアリなのか?ナシなのか?
個人的な見解としては、中古・新品を問わず購入はおすすめしません。
前述の通り性能・修理受付・OSアップデートといった観点から考えると不安要素が多く、今からXperia 10 IVを購入するのはよほど愛着がないかぎりはおすすめできません。
意地でも使い続けるための注意点
現在Xperia 10 IVを使用しており、できるだけ他機種に買い替えたくない場合は、
- 動作のカクつき・もたつきなどには目をつむる
- セキュリティ対策をする(不審なサイトへのアクセスや野良アプリのインストールをしない、クレジットカードの登録を避けるなど)
- アプリをアップデートする・インストールするときは対応のAndroidバージョンをチェックする
といった注意が必要です。
上記を頭に入れたうえでサブ機として動画専用機・通話専用機のように、一部の用途に特化させて使うのはアリだと思います。
Xperia 10 IVから機種変更するのにおすすめのスマホ
最後に、Xperia 10 IVからの機種変更を考えている方向けに、Xperia 10 IVと同じミドルクラスのおすすめスマホをいくつかピックアップして紹介します。
Xperia 10 VI
Xperia 10 VIは、ソニーから2024年7月に発売されたミドルクラスのスマートフォン。
Xperiaシリーズらしいアスペクト比21:9の有機ELディスプレイとフロントステレオスピーカーを搭載しているので、動画や音楽を高いクオリティで楽しめます。
CPUにはSnapdragon 6 Gen 1を採用し、独自の省電力技術も組み合わせることでサクサクとした軽快な動作とバッテリー持ちのよさを両立。縦長の画面を活かした画面分割にも適しています。
背面には広角と望遠のデュアルカメラが搭載されており、シーンにあわせた画角を選びながら写真や動画の撮影がが可能。
防水防塵に対応しているのはもちろん、おサイフケータイも利用できるので日常のさまざまなシーンで使用できます。
Xperia 10 IVの直接の後継モデルなので使い勝手も変わりにくく、違和感なく乗り換えられるのもメリット。楽天モバイルでも取り扱われているため、お得なポイント還元を受けながら機種変更できます。
Nothing Phone (3a)

Phone (3a)は、2025年4月8日に発表されたNothingの新型ミドルレンジスマホ。
プロセッサーにはSnapdragon 7s Gen 3を採用しメモリも8 or 12GBと十分な容量が内蔵されているので、AIやゲームなどをカジュアルに楽しむ分には十分なパフォーマンスに仕上げられています。
カメラ性能も高く、サムスン製のメインカメラとソニー製の望遠カメラ、超広角カメラを組み合わせたトリプル仕様。日本向けのローカライズも怠っておらず、おサイフケータイやeSIMも利用可能です。
また、Nothingらしいシースルーデザイン(スケルトンデザイン)も健在。特に、楽天モバイルではホワイトとブラックに加えて限定カラーのブルーも取り扱われるのでぜひチェックしてみてほしいです。
OPPO Reno11 A

OPPO Reno11 Aは、2024年6月に登場したReno Aシリーズ最新のミドルレンジスマホ。
プロセッサーは2023年に登場したDimensity 7050で、メモリは8GB。パフォーマンス面ではXperia 10 IVよりも圧倒的に余裕があります。
また、独自のシステム劣化防止機能などの搭載により最大で4年間は快適な動作を維持できるとされており、Xperia 10 IVから乗り換えたあとも長く使っていきやすい点も魅力です。
もちろん、防水防塵とおサイフケータイにも対応。楽天モバイルでは回線とセットで販売されているので、大幅なポイント還元を受けつつお得に購入できます。