2025年5月13日、ソニーから新しいフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」が発表されました。
Xperia 1 VIIは、キャリアモデルとSIMフリーモデルが用意される予定です。 発売は2025年6月上旬以降で、ソフトバンクでは6月5日とアナウンスされています。SIMフリーモデルも同じく6月上旬以降。
なお、SIMフリーモデルは5月20日より予約受付が開始されます。
Xperia 1 VIIの特徴

Xperia 1 VIIは、ソニーのデジカメブランドの「α」やテレビ「BRAVIA」、そして新たにウォークマンの技術を取り入れ、Xperia向けに最適化されたAI技術「Xperia Intelligence」として融合しています
背面には従来モデルから引き続き広角・超広角・望遠のトリプルカメラを搭載。なかでも超広角カメラには従来モデルの約2.1倍となる1/1.56インチ、4800万画素の大型センサーが搭載されました。
高感度性能も向上し、暗所でも広い画角で鮮明な撮影が可能です。

また、超広角と広角レンズでは新たに強力な手ブレ補正に加え、AIが被写体をトラッキングし常にフレーミングの中心に捉え続け「AIカメラワーク」にも対応。被写体にカメラを向けるだけで自動調整されるため、ジンバルや高度な撮影技術不要で本格的な映像を撮影できます。
画面上の被写体をタップすると、姿勢推定や顔認識を活用して追従することも可能です。
AIトラッキング技術を用いて、前景全体の映像と、被写体をクローズアップした映像を同時に記録できる「オートフレーミング」機能も搭載。前景は4K、クローズアップはFHDで記録され、画角の切り出しやクローズアップ映像のサイズ調整も自動です。これにより、一台で二台分のカメラワークを実現できます。
そのほかにも、ポートレートのボケモードがHDR撮影に対応し、望遠レンズでのテレマクロや超広角レンズでも最短5cmまでの近接撮影が可能になるなど、撮影の幅が広がっています。ウルトラHDRによる、広いダイナミックレンジでの撮影も注目のポイントです。
オーディオ面の進化もXperia 1 VIIの特徴。

ウォークマンで実績のある高音質のはんだや抵抗などの部品を採用し、有線接続時の音質が飛躍的に向上したほか、スピーカー性能も向上。Bluetoothの送信パワーも従来の2倍に強化され、人混みなどでも安定したリスニング環境を提供するとしています。
また、従来のXperiaシリーズの特徴であったアスペクト比21:9のディスプレイは今作Xperia 1 VIIでは採用されず、アスペクト比19.5:9かつ約6.5インチのディスプレイとなりました。

解像度はFHD+(2340×1080ピクセル)で、 リフレッシュレートは最大120Hz。HDR対応の有機ELパネルを採用してます。
ディスプレイの輝度が20%向上し、明るい屋外における視認性が大幅に改善されているほか、 照度センサーを前面だけでなく背面にも搭載し、逆光のような認識が難しい環境でも正確に周囲の光を感知し、画面の明るさや色味を自動で最適化可能です。

チップセットには、最新のQualcomm Snapdragon 8 Eliteを採用。5000mAhの大容量バッテリーを搭載しQiワイヤレス充電にも対応しています。
また、OSアップデートは4回、セキュリティアップデートは6年間提供されるため、長期間安心して使用可能。
その他、物理カメラボタンや3.5mmオーディオジャック、最大2TB対応のmicroSDカードスロットも引き続き搭載。最新のWi-Fi 7 (IEEE 802.11be) にも対応しています。
カラーバリエーションは、ストレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープルの3色がラインアップされます。
主なスペック
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 162×74×8.2mm |
重さ | 197g |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite |
メモリ/ストレージ | 12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/512GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大2TB) |
ディスプレイ | 6.5インチ 19.5:9 FHD+ HDR OLED、120Hzリフレッシュレート |
メインカメラ | – 超広角 (16mm):4800万画素、1/1.56インチ、Exmor RS for mobile sensor、F2.0 – 広角 (24mm):4800万画素、1/1.35インチ、Exmor T for mobile sensor、F1.9 望遠 (85-170mm):1200万画素、1/3.5インチ、Exmor RS for mobile sensor、F2.3(85mm)-F3.5(170mm) |
フロントカメラ | 24mm: 1200万画素、1/2.9インチ Exmor RS for mobile sensor F2.0 |
バッテリー | 5000mAh、Qiワイヤレス充電対応 |
防水防塵 | IPX5/X8相当の防水、IP6X相当の防塵 |
その他 | Corning Gorilla Glass Victus 2(前面)、Corning Gorilla Glass Victus(背面)、ベイパーチャンバー搭載、物理カメラボタン、3.5mmオーディオジャック、背面照度センサー、Wi-Fi 7対応、OSアップデート4回、セキュリティアップデート6年間保証 |
Xperia 1 VIとの違いを徹底比較
項目 | Xperia 1 VII | Xperia 1 VI |
発表日 | 2025年5月13日 | 2024年5月15日 |
チップセット | Snapdragon 8 Elite | Snapdragon 8 Gen3 |
ディスプレイ解像度 | FHD+ | FHD+ (Xperia 1 Vの4Kから変更) |
ディスプレイ輝度 | 20%向上 | 1.5倍向上 |
ディスプレイ照度センサー | 前面・背面搭載 | 不明 (前面のみと推測される) |
超広角カメラ | 4800万画素、1/1.56インチセンサー (従来比約2.1倍) | 1200万画素 |
望遠カメラ | 85-170mm光学ズーム | 85-170mm光学ズーム |
カメラAI機能 | AIカメラワーク、オートフレーミング追加 | リアルタイム瞳AF、カメラアプリ統合 (Cameraアプリ)など |
オーディオ | ウォークマン技術部品採用、有線音質向上、スピーカー強化、Bluetooth送信パワー2倍 | スピーカー改善、3.5mm端子改善 |
外部ストレージ | 最大2TB対応 | 最大1.5TB対応 |
OSアップデート保証 | 4回 | 3回 |
セキュリティアップデート保証 | 6年間 | 4年間 |
サイズ・重さ | 162×74×8.2mm, 197g | 74×162×8.2mm, 192g (ほぼ同じ) |
デザイン | Xperia 1 VIを踏襲しつつ、カメラバンプ形状変更 | 従来シリーズの意匠を継承 |
Wi-Fi | Wi-Fi 7対応 | Wi-Fi 7対応 (アップデートで対応) |
最も大きな変化は、やはりカメラ、特に超広角カメラでしょう。センサーサイズが大幅に大型化し、画素数も向上したことで、暗所での撮影性能や解像度が向上しています。
また、AIカメラワークやオートフレーミングといった新しいAI機能が追加され、より簡単に高度な動画撮影が可能になりました。
Xperia 1 VIでは複数のカメラアプリが「Camera」アプリに統合されましたが、Xperia 1 VIIではさらにAI機能が強化された形です。
オーディオ面でも、Xperia 1 VIでスピーカーや3.5mm端子の改善が図られましたが24、Xperia 1 VIIではウォークマンの技術が投入され、さらなる高音質化が追求されています。
OS/セキュリティアップデート保証期間が延びた点も長く使う上で嬉しい変更点。
デザインはXperia 1 VIを踏襲しつつ12、超広角センサーの大型化に伴いカメラバンプの形状が変更されています。ディスプレイの解像度は両モデルともFHD+ですが、Xperia 1 VIIでは輝度がさらに向上し、背面照度センサーも追加されています。
価格と発売日
Xperia 1 VIIはSIMフリー・キャリアの両方で展開され、発売は6月上旬以降。SIMフリーモデルの価格は以下の通りです。
- 12GB (RAM) / 256GB (ストレージ) モデル:約20万5000円前後
- 12GB (RAM) / 512GB (ストレージ) モデル:約21万9000円前後
- 16GB (RAM) / 512GB (ストレージ) モデル:約23万5000円前後
キャリア版の価格は判明次第追記します。
なお、専用の純正カバー「Style Cover with Stand for Xperia 1 VII (XQZ-CBFS)」も約5,000円前後で発売予定です。