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【レビュー】Redmi Buds 5 Proの評価と特徴。Buds 5との違いも実機で比較

Xioami Redmi Buds 5 Pro レビュー ワイヤレスイヤホン

シャオミ・ジャパンから1月15日に発売された新型の完全ワイヤレスイヤホン、「Redmi Buds 5 Pro」のレビューをお届けします。

Redmi Buds 5 Proは、発売時点で税込1万円を切る低価格な完全ワイヤレスイヤホン。同時により安価なRedmi Buds 5も発売されています。

本記事では、Redmi Buds 5 Proの音質やノイズキャンセリングの性能、バッテリー持ちなどの使用感をレビューします。また、Redmi Buds 5の実機も用意して違いを比較しどちらがおすすめかも検証するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

Redmi Buds 5 Pro
xiaomi(シャオミ)

Redmi Buds 5 Proのレビュー

Redmi Buds 5 Proは、1月15日に発表された完全ワイヤレスイヤホン2機種のうち、上位に位置付けられるモデルです。

上位とは言っても発表時点での市場想定価格は税込9,980円と1万円を切っており、気軽に購入できます。

ここからは、音質やノイズキャンセリングの性能からデザインまで詳しくチェックしていきます。

音質

音質

Redmi Buds 5 Pro最大の特徴は、1万円を切る低価格ながら対応コーデックがSBC・AAC・LC3・LDACと豊富で、LDACのサポートによりハイレゾまで楽しめること。

実際にLDAC対応のスマホ(Galaxy S23 Ultra)とペアリングし、Amazon Music Unlimitedでさまざまな楽曲を再生して音質をチェックしてみました。

Redmi Buds 5 Proの音質を簡潔に表すと、「クセがなく自然な音」という印象。

低音寄り・シャカシャカといったわかりやすく極端な特徴は少なく、フラットで無難な音にまとめられています。

ハイレゾだけあって音の情報量や奥行き感、厚みもしっかりと感じられて、ナチュラルながらも華やかなサウンドを体験できました。

一方で、ドンシャリサウンドや派手で迫力のある音、一癖ある音質が好きな方にとってはやや物足りない可能性も。

コンパニオンアプリの「Xiaomi Earbuds」をスマホにインストールすると、イコライザーを手動で調節できるので、細かく音にこだわりたい方はぜひそちらを試してみることをおすすめします。

ただし、イコライザーから低音をガッツリ強調させてみてもかなりスマートな雰囲気にまとまっていたので、ド派手な音質が好みの方にはあまり向いていないイヤホンかもしれません。

アプリの詳細については以下で解説します。

アプリでできること

Redmi Buds 5 Proは、「Xiaomi Earbuds」というアプリに対応しています。

Google Fastペアにも対応しており、イヤホンのケースを開けるだけでスマホ側にポップアップが表示され、アプリのインストールまで進めました。

Xiaomi EarbudsをGoogle Playでチェック(無料)

アプリでできることは、主に以下の通りです。

  • イコライザーの調節
  • 3Dオーディオのオン・オフ
  • ノイズキャンセリング・外音取り込みのオン・オフ
  • キーのカスタマイズ(タッチ操作の変更)
  • マルチポイント接続

この手のアプリはメーカーによってはアカウントの登録とログインが必須な場合もありますが、Redmi Buds 5 Proの設定をするだけであればアカウントの作成は不要。

唯一、ファームウェアアップデートをするときのみアカウントでログインする必要があるようです。

アプリ起動後、「オーディオ効果」に進むとイコライザーをカスタマイズ or プリセットから選択できます。

耳の形にあわせて音質を最適化する「アダプティブサウンド」という機能も用意されていますが、正直なところ効果はあまり感じられませんでした。

また、立体的なサウンドを楽しめるようにする「3Dオーディオ」にも対応。

標準・音楽・ビデオの3パターンに対応しているものの、どのモードでも音の反響が強調されてライブっぽいサウンドに変わるイメージでした。臨場感はあるもののいわゆる3Dとはちょっと異なるようにも思えるので、基本的にはオフで問題ないと思います。

「ジェスチャー」に進むと、イヤホンをタップするときの機能をカスタマイズできます。

右側・左側のイヤホンそれぞれに1回・2回・3回タップと長押しの機能を割り当てられるので、自由度はかなり高め。

機能を割り当てないという選択肢もあるので、イヤホンの付け外しの際に誤操作してしまうのが心配な方は左右の1回タップに「なし」を選択しておくのがおすすめです。

タップに割り当てられる機能一覧
  • なし
  • 前の曲
  • 次の曲
  • 音量アップ
  • 音量ダウン
  • 再生・一時停止
長押しに割り当てられる機能一覧
  • 音声アシスタント
  • ノイズキャンセリング/外部音取り込み/オフのうち最低2つの切り替え

ノイズキャンセリングは最大52dB/4kHz

Redmi Buds 5 Proは、低価格ながらノイズキャンセリングにも対応しています。

ノイズキャンセリングの性能もスペック上は最大52dB/4kHzと非常に高いようなので、実際に検証してみました。

Redmi Buds 5 Proのノイズキャンセリングはライト・バランス・ディープの3段階のレベル調節に対応しており、さらに状況にあわせて最適なレベルを自動で適用してくれるアダプティブモードも用意されています。

駅や電車内、自宅などさまざまな場所で「ディープ」を適用してみたところ、ノイズキャンセリングの効果はかなり強力。

人混みのザワザワや電車の走行音、パソコンのファンやエアコンの動作音などはほぼ気にならない程度までガッツリと軽減され、強力なノイズキャンセリング特有の耳が詰まるような圧迫感さえ感じます。

ただし、同価格帯のほかの完全ワイヤレスイヤホン同様に高音域のノイズにはやや弱い印象も受けました。

具体的には、人の話し声やキーボードのカチャカチャ音などは苦手なようで、イヤホンを貫通してそれなりな音量で音が聞こえてきます。

風切り音やホワイトノイズなどはほとんど感じられず、快適そのもの。

ノイキャン特有の圧迫感が気になる場合はレベル調節でライトやバランスに設定するとかなり改善されるので、1万円を切る完全ワイヤレスイヤホンとしては随分と使い勝手・クオリティともに高いと感じます。

外音取り込み

外音取り込み

Redmi Buds 5 Proは外音取り込み機能にも対応しており、「標準」のほか人の話し声をピンポイントで増幅させる「音声増幅」と環境音にフォーカスを当てる「環境音増幅」の合計3モードが用意されています。

どのモードも自然に音が取りこめており、不自然な機械っぽさはほとんど感じませんでした。

ただ、「標準モード」と「環境音増幅」の違いはイマイチハッキリと体感できなかったので、「音声増幅」とそれ以外といったイメージで使うのがよいかと思います。

Redmi Buds 5 Pro
xiaomi(シャオミ)

バッテリー持ち

バッテリー持ち

Redmi Buds 5 Proはバッテリーの持続時間も優れており、イヤホン単体使用時で最大10時間使用できます。

充電ケースを使用すると最大38時間の長時間バッテリー駆動が可能になるほか、万が一バッテリーが切れても5分充電するだけで2時間音楽を再生できるスムーズな充電にも対応。

充電は、底面に用意されたUSB Type-Cポートから行います。ワイヤレス充電に対応していない点は残念……。

デザイン

デザイン

Redmi Buds 5 Proは、ブラックとホワイトの2色で展開されています。

ケースの形状は画像の通り完全ワイヤレスイヤホンによくある楕円形。

実はブラックとホワイトでは表面の処理が異なっており、ホワイトはツルツルとした光沢のある質感であるのに対して、ブラックは下半分にレザー風のシボ加工が施されています。

ブラックの方が高級感があるのはもちろん、シボ加工のおかげで傷や汚れも目立ちにくく、気持ち程度ですが滑りにくくも感じます。個人的には、カラーで迷っている場合はブラックを強くおすすめします。

イヤホンの形状は、AppleのAirPodsで見慣れた長い軸が伸びているタイプ。

ケースがマットな質感であるのに対して、イヤホン本体は光沢のある仕上がりなのでプラスチック感が強く感じられてしまい、やや価格相応の質感が垣間見えてしまうのはちょっと残念なポイントでした。

背面の一部分にのみ大理石のような質感を再現するマーブルテクスチャが施されていますが、ブラックの場合は光の当たり方によって指紋汚れのようにも見えてしまい、「これ必要かな……」と思ってしまいます。

付け心地は良好で、1時間以上耳に入れたままでも痛みを感じることはありませんでした。

パッケージと内容物

パッケージと内容物

Redmi Buds 5 Proのパッケージがこちら。

白を基調とした紙製の箱で、非常にシンプル・簡素なタイプです。

パッケージに入っていた物の一覧がこちら。

  • Redmi Buds 5 Pro本体
  • 充電用ケーブル
  • 交換用イヤーピース(装着済み合わせて3サイズ)
  • ユーザーマニュアル
Redmi Buds 5 Pro
xiaomi(シャオミ)

Redmi Buds 5 ProとRedmi Buds 5の違いを比較

同日に発表・発売されたRedmi Buds 5 ProとRedmi Buds 5の主な違いをまとめた表が以下になります。

比較項目Redmi Buds 5 ProRedmi Buds 5
デザインケースが楕円でレザー風ケースがフラットで薄型
音質ハイレゾ(LDAC)対応ハイレゾ非対応
ノイズキャンセリング最大52dB/4kHz最大46dB
バッテリー持ち単体で最長10時間
ケース込みで最長38時間
単体で最長10時間
ケース込みで最長40時間
価格税込9,980円税込6,980円
販路Amazon・楽天楽天

実用面を考えたときに重要なのは、恐らくデザインと音質。

特に、実際に両方の実機で聴き比べてみるとハイレゾに対応しているかどうかの差は非常に大きいので、3,000円の価格差であればRedmi Buds 5 Proの方がおすすめです。

一応、各項目の違いを比較・検証してみた結果を以下に掲載します。

Redmi Buds 5 Pro
xiaomi(シャオミ)

デザインを比較

デザインを比較

左がRedmi Buds 5 Proで、右がRedmi Buds 5。

Redmi Buds 5 Proの方が明らかにコンパクトで、厚さもほとんど変わりません。Redmi Buds 5も表面がマットな処理になっているので、質感は良好です。

持ち運びやすさについてはどちらも同等。

今回はブラックとホワイトの比較ですが、ブラック同士であればシボ加工のあるProの方が持っていて楽しみを感じられそうです。

音質を比較

音質を比較

LDACに対応しているRedmi Buds 5 Proに対して、Redmi Buds 5の対応コーデックはSBCとAACの2種類。

そのため、ハイレゾ対応のAndroidスマホに接続する場合の音質は明らかにProの方が上。情報量や音の厚み、繊細さにハッキリと違いが感じられます。

ただし、iPhoneと接続するのであればどちらもAACなので差は軽微です。

一応、AACに設定して効いてみたところ、やはりRedmi Buds 5 Proの方が高音質なようにも感じられましたが、思い込みによる部分も大きいかもしれません。

ノイズキャンセリングを比較

Redmi Buds 5のノイズ除去レベルは最大46dBで、Proは最大52dB。

スペックだけ見るとRedmi Buds 5 Proの方が強力にノイズを打ち消せそうですが、両方のイヤホンを試してみたところ、ほとんど差は感じませんでした。

Redmi Buds 5も3つのモードが用意されており、全モードではハッキリとした違いは体感できないという結果に。

同様に、外部音取り込みについても2機種の間で明確な違いは体験できていないので、ノイズキャンセリングを重視する方はほかの要素で選ぶとよいでしょう。

バッテリー持ちを比較

Redmi Buds 5のバッテリー持続時間は、イヤホン単体使用時で最大10時間。充電ケースを使用すると最大40時間の長時間バッテリー駆動が可能です。

一応、Redmi Buds 5 Proよりもケース併用時の駆動時間が2時間長いですが、イヤホン単体での動作時間は同等なのであまり気にしなくてよい部分かと思います。

なお、高速充電機能については両イヤホン同等で、5分の充電で2時間音楽を再生できます。

Redmi Buds 5 Pro
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