HUAWEI FreeArcのレビューをお届けします。
FreeArcは、耳に引っ掛けるようにして装着するオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン。イヤーフックデザインを採用した完全ワイヤレスイヤホンは、ファーウェイ初となります。
実際に使用し、「フィット感はどうなのか」「音質はよいのか?」など気になる点を詳しくレビューしていきます。
- 軽快で安定感のある付け心地
- 厚みのあるサウンド
- 高音質なマイク
- 安い
- ケースが大きい
- 音質はそこそこ
HUAWEI FreeArcはどんなイヤホン?特徴を解説!

HUAWEI FreeArcは、2025年2月7日に発表された新型の完全ワイヤレスイヤホン。GREENFUNDINGでのクラウドファンディングを経て同年3月25日に発売されました。
特徴は、ここ最近急速に注目度が高まっているオープンイヤー型のデザインであること。
ファーウェイからは耳を塞がないイヤホンとしてすでにFreeClipが販売されていますが、FreeClipが耳を挟むように装着するイヤーカフ型であるのに対して、FreeArcは耳に引っ掛けるようにして装着するイヤーフック型を採用して安定感が高められています。
ファーウェイはFreeArcを「運動用耳掛け型イヤホン」と位置付けているので、優れた安定感と耳を塞がない安全性、IP57の防水・防塵などを活かしてトレーニングやスポーツ中に使うイヤホンとしておすすめです。
HUAWEI FreeArcを徹底レビュー
ここからは、HUAWEI FreeArcの実機を使ってより詳細にレビューしていきます。
レビューする項目は、主に以下の4点です。
- デザインと装着感
- 音質はどう?
- バッテリー持ち
- FreeClipとの比較
シンプルなデザインと軽さを極めた装着感

まずはHUAWEI FreeArcのデザインを詳しくチェックしていきましょう。
カラーバリエーションはグリーン・グレー・ブラックの3色。今回レビューするのは見ての通りブラックです。
FreeArcは大型のイヤーフックをメガネのように耳に引っ掛ける仕組みを採用しています。ブリッジ部分には形状記憶合金を使用し、ヒョロっとした見た目に反して十分なしなやかさと耐久性を両立。絶妙な弾力によって圧迫感を抑えながら快適なフィット感を実現しています。
形状も人間工学に基づいたものであり、FreeClipに採用されているC-ブリッジも踏襲。3点でイヤホンを支える「ゴールデンアングルサポート」と呼ばれる仕組みによってワークアウト中でもほとんどズレることがなく、安心して身に着けられます。

なお、表面の素材には医療器具にも使われる液体シリコンを使用し、手触りだけではなく科学的にも肌に優しい質感を実現。
シリコンらしい絶妙なグリップ感もあるので、装着時の安定感やケースから出し入れする際の持ちやすさにもつながっています。
実際に1時間程度のウォーキングや筋トレ、Web会議などのシーンで使用してみましたが耳が痛くなったり締め付けられたりすることはなく、快適そのもの。20分程度装着していると身に着けていることを忘れてしまうほどには軽やかなフィット感でした。

イヤホン自体のサイズは一般的な完全ワイヤレスイヤホンと比べるとやや大きく、ケースも大型。
イヤーフックタイプのワイヤレスイヤホンはフック部分があるせいで面積を取りやすく、FreeArcに限らずコンパクトに設計しにくい点はデメリットと言えそうです。
好みの音質に調節しながら安全に音楽を楽しめる
HUAWEI FreeArcは、パキっとした明瞭で気持ちのよい音質が特徴です。
スピーカー部分には17×12mmの高感度ドライバーユニットとPU振動板(低音域用)、チタンコーティングのPEN振動板(高音域用)が内蔵されています。
低音域と高音域それぞれに専用の振動板が使われているおかげか、どちらかに偏ることなく全体のバランスが高いレベルで保たれている印象です。
特に、耳を塞がないオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンは低音が弱点になりやすいのに対して、HUAWEI FreeArcの出力は十分にパワフルで大迫力。
カナル型と比べてしまうと見劣りするものの、単体のワイヤレスイヤホンとして考えると低音域が特別弱いとは感じませんでした。

また、耳を塞がない設計も大きな魅力です。
屋外でのウォーキングやランニングの際に安全に音楽を楽しめるのはもちろん、子供の様子を見ながら家事をしつつ音楽を聴いたりインターホンに注意しながらWeb会議に参加したりなど自宅でもさまざまなシーンで活用できます。
また、ノイズキャンセリングの仕組みに似た「逆音波システム」の搭載により音漏れも抑えられているので一般的なボリュームで音楽を聴く程度であれば周囲の迷惑にはならない印象でした。
満員電車のような人との距離が近い環境だと配慮は必要ですが、そもそも耳を塞がないHUAWEI FreeArcは電車で使用するのには向いていない(電車の音で音楽があまり聞こえない)のであまり気にする必要はないかと思います。
バッテリー持ちは?

HUAWEI FreeArcは、ファーウェイのほかのワイヤレスイヤホンと同じくバッテリー持ちも良好です。イヤホン単体では最大7時間の連続音楽再生に対応しています。
充電ケースを組み合わせれば最大28時間。約10分間の充電で最大3時間音楽を再生できる急速充電にも対応しているので、バッテリーで不満を感じるシーンはほぼないでしょう。
実際にフル充電した状態からバッテリーがゼロになるまで音楽を流し続けて持続時間を検証してみたところ、バッテリーが切れたのは約8時間後だったので、スペックよりも多少長持ちすることもわかりました。
7~8時間も使えるのであれば、長時間の仕事やジムでのトレーニングなどの際にも充電を挟むことなく快適に使用できます。ただ、ケースがワイヤレス充電に対応していないのは残念なポイントです。
FreeClipとの違いを比較。選ぶならどっち?

ファーウェイから販売されているオープンイヤー型のイヤホンは、現在FreeClipとFreeArcの2種類です。
両方のイヤホンを使った筆者がそれぞれの特徴を表にまとめたので参考にしてみてください。
比較項目 | FreeArc | FreeClip |
---|---|---|
デザイン | シンプルでスポーティー | アクセサリーのようでおしゃれ |
携帯性 | ケースが大きくイマイチ | コンパクトで持ち運びやすい |
装着感 | 長時間快適に装着可能 | 長時間快適に装着可能 |
音質 | 迫力重視で大味 | 華やかで明るい印象。低音はFreeArcにやや劣る |
バッテリー | 約7時間 | 約8時間 |
おすすめの用途 | 運動やWeb会議など | 運動やWeb会議など |
価格(税込) | 18,800円 | 27,800円 |
個人的には、ワークアウト時の使いやすさを重視するのであればFreeArc一択だと思います。
見た目のオシャレさや持ち運びやすさなどを重視したい場合はFreeClipがおすすめです。
HUAWEI FreeArcのレビューまとめ
以上、HUAWEI FreeArcのレビューをお届けしました。
快適な装着感と迫力のあるサウンドが魅力であり、音楽やポッドキャストなどの「ながら聴き」にピッタリなワイヤレスイヤホンです。マイクの品質も高く、通話の頻度が多い方にも適しています。
ライバルであるFreeClipと比較して定価が1万円程度安いのもFreeArcのメリット。コスパを重視する方でも手に取りやすいイヤホンではないでしょうか。
カラーバリエーションは、グリーン・グレー・ブラックの3色。2025年3月25日から販売されているので、興味のある方はぜひ以下からチェックしてみてください。